1716年にサン フェリウ デ ヒショルスの造船所で建造された、3層の一級戦列艦です。
(マンチュア社のサンフェリペとは、別の艦と思われます。
というかマンチュアのサンフェリペは来歴については、実は、よく議論の的になります。一説によると、マンチュアのサンフェリペは、無敵艦隊の先頭を担った艦で、1705年に行われた激しい戦闘の際、イギリスに捕獲され、すぐ火災で焼失したといわれているようです。他方、存在しなかったと主張する人もいます。)
「サン・フェリペ」「エル・レアル」「レアル・フェリペ」など、いくつかの名前で知られるこの船は、スペインのブルボン王朝の初代国王であるフェリペ5世にちなんで名付けられました。
108門の大砲を備え、全長 67メートル、全幅 16.5メートル、全高12メートルという印象的な大きさのサン フェリペ号は、荘厳な彫刻で飾られ、当時のどんな敵にも対抗できる強力な艦でした。
設計には、内部と外部に二重の板張りを施した堅牢な構造が採用されており、船体の強度が非常に高くなっています。
一部の歴史家によれば、4,000本以上の木が使用されたこの建造物の大規模さは、スペインの森林破壊の一因にさえなったといいます。
1717年10月、D. エステバン マリ センチュリーネ中隊長の指揮の下、サルデーニャ島の戦いに参加しており、その翌年の1718 年にも、D. ペドロ デスポワ大尉と D. アントニオ ガスタニェタ エ イトゥリバルサガ中隊長の指揮の下、シチリア島の戦いに参加しています。
大きさも大型艦のわりに830mmと小さいのは完成後の利点と思います。
インターネットのYou Tube上に詳しい製作解説動画が掲載されています⇒★★