古代ギリシャのバイレム船(二段櫂式のガレー船)。船首の喫水線下に取り付けた角状の突起、衝角は紀元前800年ごろから登場した兵器で、すれ違いざまに敵船の櫂をへし折って機動性を奪ったり、横腹に破孔を穿って沈没させる目的で使用されました。ローマでは紀元前一世紀ごろまで使用されたバイレムも、ギリシャ、アテネ軍においては紀元前6世紀ごろにトライレム(3段櫂船)に移行。紀元前499年から始まったとされるペルシア戦争での主力兵器もトライレムであったと考えられています。当時のバイレムの姿を現在に再現した一隻です。
・船体組み立て方式:バルクヘッド(フレームとキールを組み合わせる方式)
・外板:シングルプランク(一重貼り)
・飾り台:付属しています