1869年、英国ダンバートンのスコット・アンド・リントン造船所で建造されたティークリッパーです。
鉄フレームに、ニレ材の外板を張り、甲板とデッキハウスはチーク材。メイン、フォアのロアーマストならびに全てのロアーヤードが鉄製。その他の円材に松材を使用した典型的な木鉄混造船でした。
船主のジョン・ウィリス氏は、かつて船長の経歴をもつ人物で当時の英国海運界の花形であった中国・英国間の、ティークリッパーレースで優勝できる船を持つことが永年の念願でした。
カティサークはウィリス氏の期待に応えるべく、10年間茶貿易レースに従事しました。
なかでも1872年に宿敵サーモピレーとの間で展開した白熱の渡洋レースで見せた快速ぶりは後世まで語り伝えられました。