最近、中国製の帆船模型のコピーキットとおもわれる商品がAMAZONやYahooショッピングで大々的に販売されています。

これらの殆どの製品は欧米製にも同じ船名の同じ形をした模型キットを具体的にあげることができますが、コピーと証明するには、コピーとオリジナルを購入し比較しなくてはなりません。さらに法的な手続きを踏みますが専門家の協力も必要で経済的にもむずかしいので、今のところ放置しています。
(コピーでないなら、有名でない船まで何故、欧米製キットと同じ船ばかり???なのですが。しかもかなり酷似している。)

アメリカの同好会では、中国やロシアのコピー企業についての会社リストが配布され周知されてますし、日本の同好会も何年も前から同様の動きがあり、すでに中国製キットは展示会出品禁止対象となって久しいです。

ただ、中国メーカーは、リストに挙げられては名前を変え、販売してるそうですので、イタチごっこで特に動きの遅いといわれる日本企業や官公庁の速度を考えると、ショッピングモールでの出品はとまらないと思います。
ただ、輸入できるから、または購入できるからといって合法とは限らず、正当な権利者を侵害する商品です。はっきり、いい感じはしません。

なお、お客様からコピー商品同梱の説明イラスト図をファックスで送っていただいたことがありますが、イタリア製のキットのものを、そのままコピーしたものでした。
何万円もするその製品については、値段の割にパーツが適当で、欧州製並みの完成度で仕上げるためには結局パーツを別途購入せざるを得ず、そうなるとイタリア製の方が安くつきそうでした・・
遊びで手を出すのであっても高価なものは、少なくとも絶対に手を出さないほうがいいみたいです。

よく知らないまま、それらのパーツだけで努力して完成させ、もし、欧州製のと比べる機会があったときに多くの時間を割いた自分に愕然とすると思います。普段、帆船や帆船模型を見る機会がなく比較するものがないから、わからないだけなのですね・・・(中国のものでも稀に非常に精密に加工されたものがありますが、それだけの腕があれば別のもので儲けられますので、既にあまり見なくなってきています。)

 また、現物があるから、それの縮小品である模型には著作権はないと思われる方もおられるかもしれませんが、多くの船の現物は残っておらず、ほとんど資料もないものも珍しくありません。科学的な推測や仮説でつくられた船の姿なのですが??その上、木製模型は小さい木片でパーツをどのような工程で作るかは著作であるといえると思えますし、実際の船なら小さな船でも千本近くあるロープを、どのように省略するか・・それもデザインだと思います。帆船模型は圧倒的にイタリアメーカーが強いのですが、現実に、デザイン大国ゆえにイタリアの会社が生き残れただけと思いますが、どうなのでしょうね。


以下は、実際にアメリカで、モデルデザイナーや製造者から被害が訴えられ、同好会や愛好家らが不買を呼びかけている中国のコピー会社です。
(Modelshipworldより抜粋)

ZHL

RealTS 

Snail Model

XinFeng 

Crown
JD Model 
LHQK

Huasong 

Shi Cheng 

woodenkit (Russian MFG)
YengFan 
Unicorn Model 
YQ (YaunQing)

Master

CN

CF

shi hai

4H Model

Moxing

Microcosm

WN

SC

DUJIAOSHOU


日本でも全国的な同好会から、もう何年も前に不買および出展禁止についての案内文書が送られてきています。


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